サーボプレスとは

サーボプレス

サーボプレスとは、型抜部の駆動をサーボモーターで制御して加圧する方式のプレス機のことです。型抜のスピードや、位置、加圧力などを任意に設定でき、新素材の加工などが容易にできるようになるのです。また、SCP型と呼ばれるサーボモーターとクランクの組み合わせも可能なので、多様化する型抜加工に欠かせない存在となっています。

サーボプレスの特徴

  • 精度を必要とされるプレス製品に向いている
  • 難加工金属の加工が可能になります(チタンやマグネシウム合金などの非鉄素材)
  • 金型を細工することによって、ファインブランキングに近い加工が可能

開発速度を高める要素として近年、機械プレスからサーボプレスへの移行が急速に進んでおり、他の工法(切削加工、成形加工、放電加工など)は、すでに加工機がCNC 化され、加工条件などはデータで蓄積されて理論的解析を容易にしつつあります。
21世紀に入ってからは、機械プレスから、サーボプレスに切り替わってきているのです。

サーボプレスの特徴

鍛造加工においてサーボプレスを利用する技術開発がいろいろと考えられており、サーボプレスの特徴である「加工速度の制御」は、冷間鍛造にとって製品の高精度化が大きく期待できます。温・熱間鍛造では荷重低減による型寿命の延長や工程数の削減、歩留りの向上などが可能であり、コストの大幅な低減に寄与すると考えられています。
図1 は、サーボプレスと他のプレス機械で加工したときの製品精度と生産性について比較したもので、サーボプレスの特徴である「加工途中での速度制御・一時停止・複数回の繰返しの加圧」は従来の冷間鍛造用プレスでは考えることができなかった動きであり、サーボプレスにとっては大きな特徴です。これらの特性を有効に利用することで、すでに生産性向上や製品精度の大幅向上を実現している事例は多く出ているほどです。